転写紙印刷について

転写紙印刷について

2017年7月27日
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転写紙印刷とは

窯業向け加飾技術で使用される転写紙の紙表面には糊(デキストリン)がコーティングされています。水に浸漬することで、この糊が溶け、印刷されたデザインが紙から離れます。この水貼り用転写紙を使用した印刷方法としてはシルクスクリーン印刷による方法がほとんどです。

―シルクスクリーン印刷の一般的な流れ―

①製版

シルクスクリーンにおけるメッシュには、ナイロン・ポリエステル・金属(ステンレス)等の材質がありますが、窯業向けの転写紙印刷においては、ポリエステル系がほとんどです。ステンレスはその導電性を活かして、例えばガラス瓶へのダイレクト印刷(転写紙を使用しない)で用いられます。製版技術に関しては、例えば株式会社ムラカミの下記リンクの情報を参考頂ければと思います。

http://www.murakami.co.jp/about/index.html

 

②インクの作成

実際に印刷するための顔料(粉体)は、印刷対象となる素材(ガラス・陶磁器・タイル等)やその焼成温度域別に異なってきます。その顔料とアクリル樹脂で出来たメディウムを用いてペーストインクを作成します。その割合は前提としてメディウムの粘性に応じて変わってきますが、顔料6に対してメディウム4辺りが一般的です。このペーストを作成するときに重要なポイントは、そのインク中の顔料分の分散性を良くする(メディウムとの親和性も含めて)ことです。多く印刷する場合は三本ロールミルを使用してインクを練る必要があります。少量でヘラを用いる場合はガラス板の上でしっかりと混練してください。

 

③印刷

印刷時にはゴムで出来たスキージを使用してメッシュの穴を通して転写紙にインクを押し出します。その際のスキージ圧、角度等の印刷条件によってその仕上がりに影響を与えます。

デザインが多色の場合、1 色印刷するごとに乾燥させ次の色の印刷をします。自然乾燥の場合は十二分に余裕をもって乾燥させてください。転写印刷会社ではトンネル式の乾燥炉を使用します。顔料の印刷がすべて終了したところで、最後にアクリル樹脂で出来たカバーコートを印刷します。デザインを覆うように印刷することで、水貼り時に印刷されたデザインの配置などがずれることなくリリースできます。

 

※当社内での見本刷りの様子です。カラーマッチングテストおよび印刷適性を確認する為に、当社ではこのような見本刷りを行っております。

 

最後に、転写印刷会社での一般的な製造工程を示します。 

①受注:原稿無し、原稿有り(原画・データ・資料)、イメージ

 

②デザイン

⇒手描き、PCによるデザイン、レイアウト

⇒版下作成(必要な場合)

 

③校正

⇒原画、版下、データ入稿、レイアウト指示

⇒印刷用データに加工(カラー分解、特色分解)

⇒ポジフィルムとして出力

 

④製版

⇒PS版作成(紗張り、感光材の塗布)

⇒露光

⇒現像(水洗い)

⇒検査・目止め

 

⑤配色:カラーチャートの中から適切な色を選定

 

⑥試作印刷:手刷り、半自動、シリンダープレス

 

⑦評価:外観評価、焼成試験

 

⑧量産

⇒校正、製版にて量産用の版を作成(面付け)

⇒シリンダープレスにて量産印刷

 

⑨検品:目視による全数検査

 

⑩出荷 

 

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